伊勢神宮の「常若」の精神を世界に 万博三重県ブースで正殿の「鰹木」を展示
三重県が大阪・関西万博の関西パビリオンに出展している三重県ブースで、29日から、伊勢神宮の正殿の「鰹木(かつおぎ)」の公開が始まりました。
三重県ブースでは、6つのテーマに関連した特別展示を行っていて、この展示では、20年に一度、伊勢神宮の社殿を建て替え、常に若々しい生命を願う「常若」の精神を発信します。
鰹木は、社殿の屋根が飛ばないように重しの役目を担っていて、今回展示されている鰹木は、2013年の式年遷宮で現在の社殿に建て替えられる前の20年間、内宮・正殿の屋根の上に置かれていた一つです。
三重県ブースで忍者の衣装を着て来場者を案内するアテンダントの西田英里子さんは伊勢市出身。接客業などをしていましたが、万博の開催に合わせて仕事を辞め、伊勢から大阪へ移住しました。
西田さんは「鰹木の展示をたくさんのお客様に見てもらい、伊勢神宮の文化や歴史に触れてもらい、伊勢神宮に訪れたい、式年遷宮にも携わってみたいと思ってくれる人がきっといると思うので、私たちがその魅力を最大限伝えられるよう頑張ってを発信していきたい」と話していました。
鰹木の展示を期に伝えたいこと伊勢神宮・正殿の鰹木は6月18日まで展示されます。