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伊勢神宮で誰も語れぬ神事「木本祭」 式年遷宮に向け御用材の伐採始まる

 三重県にある伊勢神宮の社殿などを20年に一度建て替える式年遷宮に向けて、最初の御用材を伐採し、社殿造営の無事を祈る「木本祭」が、伊勢神宮内宮で2日の夜、厳粛な雰囲気の中で行われました。

 式年遷宮は神宮の建物や宝物などを20年ごとに新しくつくり、新しい宮に御神体を遷す神宮最大の祭りです。

 2日は、式年遷宮の最初の神事で、社殿を建て替えるための御用材の伐り出しの安全を願う山口祭が日中に行なわれました。

 夜には古来より神秘の儀式とされる木本祭が伊勢神宮内宮で行われ、祭典の一部が報道陣に公開されました。

 この祭典は、新しい正殿の床下に建てられる心御柱と呼ばれる神聖な木を伐採する儀式で、厳粛な雰囲気の中で行われました。

 木本祭は1300年前の第1回の遷宮から一般に公開されたことがなく、大宮司や神事に携わる10人ほどの神職ですら、その内容を語ることは許されないという神秘的なものです。

 一部公開された神事では松明の灯りの中、おはらいが行われました。

 その後、心御柱が伐り出され、社殿造営の無事を祈願したということです。

 式年遷宮に向けて、6月3日に御神体を納める器の材料となる木を伐り出す御杣始祭が長野県上松町で行われます。

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