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クマ出没に備え「緊急銃猟」訓練 三重県内では出没情報61件

 全国でクマによる被害が相次ぐ中、自治体の判断で住宅地などでの猟銃の使用を可能とする「緊急銃猟」の制度が9月に始まったことを受け28日、三重県津市では「緊急銃猟」を想定した机上訓練が行われました。

 訓練は、津市の担当者のほか警察や消防、猟友会などから約20人が参加し、ツキノワグマに対する「緊急銃猟」を想定して行われました。

 9月から運用が始まった「緊急銃猟」は、人の日常生活圏にクマやイノシシが出没した場合、安全を確保した上で市町村の判断で緊急的に猟銃の使用を可能とする制度で、すでに全国で7件の緊急銃猟が行われています。

 県内では、今年4月から10月27日までに61件のクマの出没情報が寄せられていて、熊野地域と伊賀地域にはクマアラート注意報が発表されています。

 訓練は、津市の安濃総合支所の近くにツキノワグマ一頭が出没し、ケガ人も出ているという想定で行われ、人が入らないように規制をかける場所や銃を使用する際の安全確保の措置など手順の確認を行っていました。

 三重県津農林水産事務所 西田辰也課長は「さまざまな意見をいただき、その内容を活かした対応マニュアルを作っていきたい。」と話しました。

 緊急銃猟を想定した机上訓練は、地域ごとに県内各地で行われていて、県では今後も必要に応じて訓練を行いたいとしています。

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