アカトンボのふるさと探し大作戦
三重県菰野町の御在所岳では、山上で夏を越すアカトンボがどこからやってくるかを探る観察会が19日から始まり、子どもたちがアカトンボを採取しました。
「アカトンボ」とも呼ばれるアキアカネは高温を避けるため夏は標高の高い地域で過ごし、秋になると産卵のために平地に戻るとされていますがその生態は不明な点も多くあります。
このため、御在所ロープウエイでは1971年から毎年山上でマーキングしたアキアカネの移動範囲などを調査しています。
19日は地元の子どもたちや山上を訪れた少年サッカーチームなどが調査に参加、山上は深い霧が立ち込める生憎のコンディションとなりましたが、子どもたちは虫取り網を使って素早くアキアカネを捕まえ、オスかメスかを確認した後、傷つけないように注意しながら羽に御在所のGのマークを書いて空に放していました。
御在所岳山上で夏を過ごしたアキアカネは10月ごろに平地に戻るということで、担当者は「Gマークのトンボを見つけたら知らせてほしい」と呼びかけています。