「紙幣番号を確認する」と現金要求 検察を名乗る電話で2400万円被害
三重県津市の70代の女性が、警察や検察を名乗る男らから現金2400万円をだまし取られました。
警察の調べによると、今年1月下旬、津市に住む70代の無職の女性の自宅に、電話会社のカスタマーセンターを名乗る女から電話があり、途中で東京中央警察署を名乗る男に代わりました。
男は「逮捕した暴力団員の自宅を捜索したら、あなたの預金通帳が見つかり押収した」「暴力団員からあなたの口座に現金が振り込まれていて、詐欺の共犯者としてあなたの名前が浮上している」などと言われました。
その後、東京検察庁を名乗る男から電話があり、「身の潔白を証明するには、定期を解約して貯金を出金してください。お金の紙幣番号を確認する」などと言われ、現金を紙袋に入れて自宅の玄関外の階段に置くよう指示されました。
女性は言われるがまま、2月に1300万円、そして3月に1100万円を玄関外の階段に置き、あわせて2400万円を何者かに持ち去られ、だまし取られたものです。
相手と電話連絡がつかなくなったのを不審に思った女性が、娘に相談したことで詐欺被害が発覚したもので、警察では特殊詐欺事件として捜査しています。