「糸を績む」後継者育成講座 三重・明和町
古くから麻糸や麻布を生産してきた歴史をもつ三重県明和町で6日、麻糸績(う)みの後継者を養成する講座が開かれました。
麻などの繊維をつないで、糸にすることを「糸を績(う)む」といいます。
後継者不足が課題となっている「麻糸を績む」技術を伝えようと、明和町のいつきのみや歴史体験館で麻糸績みの後継者の養成講座が開かれました。
講座には三重県内や大阪府などから8人が参加し、麻の種類や性質、麻糸績みの歴史などについて学びました。
参加者は、明和町で生産された伊勢麻を使い、紡錘車で繊維によりをかけるといった麻の繊維が糸になるまでの工程に触れ、伝統技術の奥深さを体験していました。
「日本古来の大麻を継承する会」の宮本直子代表理事は「糸づくりの技術自体がなくなってしまっている。糸づくりをみんなができるようになり、それを次世代につないでいってほしい」と話していました。