「同じ経験をした立場から寄り添う」 ひきこもり経験者による相談窓口
三重県は、ひきこもりの状態にある人やその家族を支援しようと、ひきこもりを経験したことがある人や、その家族が対応する相談窓口を新たに設置しました。
国が行った調査をもとに県が割り出した推計では、15歳から64歳まででひきこもりの状態にある人は、県全体の50人にひとりにあたる約2万人にのぼるとみられています。
去年8月に実施したひきこもりの実態調査によりますと、ひきこもり状態にある人のうち、支援やサービスにつながっていない人が約75%となっています。
また、支援者に望む姿勢や態度などを聞いたところ「話をじっくり聞いてくれる」「相談者に共感し同じ目線に立って寄り添う姿勢がある」という答えが多かったということで、新たな相談窓口では、ひきこもりを経験した人やその家族経験者が対応します。
県の担当者は「同じ経験をした立場から一緒に寄り添う窓口にしたいと思っている。今抱えている誰にも言えない思いをこの窓口に届けていただければ」と呼びかけていました。
相談受付は、毎週水曜日から金曜日までの午後1時から4時までで、詳細は「三重県ひきこもり支援情報サイト」をご覧ください。