「世界の亀山モデル」 シャープ亀山第2工場を売却へ
「世界の亀山モデル」と言われ、液晶テレビなどを生産していた三重県亀山市にあるシャープ亀山工場の第2工場が、親会社である台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に売却されることになりました。
12日、シャープが公表した、2027年度までの中期経営計画の取り組み中で明らかになったものです。
それによりますと、スマホやパソコン向けの液晶パネルを生産している亀山工場の第2工場を、来年8月までに親会社である台湾の鴻海精密工業に譲渡、売却するということです。
シャープの液晶事業の不振による事業縮小の一環で、今後は亀山工場の第1工場で、車やモバイル向けなどの液晶パネルの生産に集中する方針です。
シャープは、液晶パネルの生産工場の選択と集中を進めることで固定費の大幅削減を図るとともに、高付加価値商品の販売を拡大し収益の改善を目指す考えです。
三重県雇用経済部の企業誘致推進課は、今回のシャープの方針について、従業員の雇用や取引先への影響は現時点ではないとしています。