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●第三話 『氏神さまの登場』
      6月26日(土)21:00〜21:55放送 / 7月3日(土)21:00〜21:55再放送

 「氏神」の元々の意味は、血縁で結ばれた一族、つまり、氏族がまつる神でした。それは、氏族が一定の地域に集団で暮らし、その中で神々をまつっていた古代社会の姿でした。
 奈良市にある「春日大社」の御本殿では、四柱の神がまつられています。その中には、中臣氏、のちの藤原氏の祖先神とされる「天児屋根命(あめのこやねのみこと)」もまつられています。奈良時代、国を護るための神社として建てられた春日大社は、「藤原氏の氏神」という一面ももっていました。
 藤原氏と春日大社の関わりを紐解きながら、「氏神さまの登場」に目を向けます。そして、春日大社へ天児屋根命を勧請した、東大阪市の枚岡神社も訪ね、氏族の神さまをまつることの意味を考えます。
 また、古文書を読み解きながら、「氏神」という言葉の誕生の経緯や、氏神の「氏」が表すものなどにも注目。神社の変遷をたどりながら、神社と地域社会の関わりから「氏神さまの登場」を考えます。
 

[出演]
 白洲 信哉(文筆家)
 中東 弘(枚岡神社 宮司)
 花山院 弘匡(春日大社 宮司)
 松村 和歌子(春日大社 国宝殿 主任学芸員)
 遠藤 慶太(皇學館大学文学部国史学科教授)
 千種 清美(皇學館大学非常勤講師/番組脚本担当)
[ナレーション]
 向 ますみ