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●第三話 『お水取りに降臨する神々』
      6月27日(土)21:00〜21:55放送 / 7月4日(土)21:00〜21:55再放送

 「お水取り」の名で知られ、毎年3月1日から2週間にわたって、東大寺二月堂で行われる法要「修二会」。

 修二会は、正式には「十一面悔過(じゅういちめんけか)」といい、われわれが日常に犯しているさまざまな過ちを、二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の宝前で、懺悔(さんげ)することを意味し、世の平安と幸福を祈る行事です。
 「お水取り」の名は、行中の3月12日深夜に、境内にある若狭井(わかさい)という井戸から観音さまにお供えする「お香水」を汲み上げる儀式が行われることから、そう呼ばれるようになり、このお水取りは、752年に始まってから、一度も途絶えたことがありません。
 お水取りの中では、日本各地に祀られる神々の名前を記した「神名帳」のが節をつけて読み上げられるなど、伝統の行事の中に「神と仏」を見ます。

 東大寺・第223世狹川普文別当に話を伺いながら、東大寺の伝統行事を通して、神と仏が交じり合う信仰、そして、お水取りが現代に伝える「祈りのかたち」を考えます。

[出演]
田 賢三(デザイナー)
狹川普文(華厳宗大本山東大寺 第223世別当)
杉本 陛(伊賀一ノ井 松明講 講長)
千種 清美(皇學館大学非常勤講師/番組脚本家)
[ナレーション]
古舘伊知郎(フリーアナウンサー)