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●第9回 『神領民の心意気』 [9月27日再放送]

 伊勢神宮のお社に敷き詰められた白い石。清流・宮川の川原で拾われたものだ。 拾うのは、旧神領民と呼ばれる 伊勢神宮のおひざ元である神領の人々、伊勢市民。 数年前から何度も川原へ行っては白石を探し、集めてきた。
 社殿の御用材を運ぶ「御木曳」とともに、御正殿のまわりに敷き詰めるお白石を運ぶのは、神領民の役割とされてきた。 今では運ぶ「労役」の必要は無いが、それでも伊勢の人々は地域の伝統行事として続けてきた。

 式年遷宮にちなむお祭りや行事は遷宮諸祭と呼ばれる。 33を数える諸祭の中で、御木曳、お白石持行事は旧神領民といわれる伊勢市民と全国からの崇敬者、特別神領民が参加できる行事である。 とりわけ、新しい御正殿が建つ敷地に白石を敷き詰めるお白石持行事は、新宮を拝見できる唯一の機会とあって、人々は楽しみにしている。 平成25年夏のお白石持行事に向けて、各町では77の奉献団が結成された。 そして奉献団連合会と取りまとめ役の奉献本部の結成式が2年前の平成23年2月に結成式が執り行われた。
 白い半被とハチマキをしめた地元の政財界関係者ら200人が集まる中、事務局の看板が鷹司尚武大宮司から渡された−。 伊勢の人々のあつい思いを込めた夏が終わると、いよいよ10月には第62回式年遷宮のクライマックスである遷御の儀が行われる。 10月の遷御を前に、夢輝のあさんが伊勢の町を訪ね、神さまのお膝元である神領に生きる人々の心意気を探る。

[出演]
 夢輝のあ