JR特急「南紀」に合わせ熊野古道伊勢路までのバス運行へ ウオーキング旅行商品も 三重県がキャンペーン
今年、世界遺産登録20周年を迎えた熊野古道。三重県は多くの観光客に熊野古道伊勢路を訪れてもらおうと、秋の行楽シーズンに合わせて公共交通機関などと連携したキャンペーンを行います。
三重県、和歌山県、奈良県の3県にまたがる熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が、世界遺産に登録されて今年7月7日に20周年を迎えました。
熊野古道を訪れる観光客は増えていますが、峠に向かう登山口から最寄り駅までのアクセスの悪さや、周辺の宿泊施設の規模が小さく、ハイシーズンは宿泊客を受け入れられないケースがあるなど、観光資源をいかしきれないという課題があります。
三重県は熊野古道世界遺産登録20周年を契機に熊野古道伊勢路への誘客を促進するため、公共交通機関と連携したキャンペーンを行います。
10月26日から来年2月2日までの年末年始を除く土・日、および祝日に、JRの特急「南紀」の到着時刻に合わせて熊野古道伊勢路の峠に向かうバスを運行するほか、熊野古道ウオーキングと周辺地域の観光をセットにした旅行商品を10月上旬から販売し、10月26日からツアーを開始します。
一見知事は「これから山歩きをするのに気持ちの良い季節がやってくる。交通手段を使って多くの人に来てほしい」と期待を寄せました。