230年にわたり伊勢国治めた北畠氏 最重要拠点「多気城」描いた絵画や軍記物紹介
南北朝時代から安土桃山時代まで伊勢国を治めた「北畠氏」の活躍を紹介する企画展が、三重県松阪市で開かれています。
南北朝時代に後醍醐天皇の側近として南朝を支えた北畠氏はその後、伊勢国の国司として約230年間、当時の一志郡から度会郡までを治めました。
会場には、初代国司の顕能(あきよし)から9代目の具房(ともふさ)にいたる北畠氏の活躍を記した軍記物のほか、北畠氏の拠点となった山城を描いた絵図など約40点が展示されています。
中でも、現在の津市美杉町に存在した北畠氏の最重要拠点「多気城(たげじょう)」を描いた絵図は、本丸の外観や町割りなどが詳しく描かれ、当時の城下町の様子を深く知ることができます。
企画展「伊勢国司『北畠氏』230年の足跡」は、12月1日まで松阪市立歴史民俗資料館で開かれています。