四日市工業が劇的勝利で初の単独優勝
花園出場をかけた全国高校ラグビー三重県大会の決勝が、3日、鈴鹿市で行われ、四日市工業が朝明を劇的な逆転で破り、初の単独優勝を果たしました。
決勝は大会14連覇を狙う青のジャージ、朝明と赤と黒のジャージ、四日市工業の9年連続、同じ対戦カードとなりました。
去年は激闘の末、同点で両校優勝となった朝明と四日市工業。朝明は前半8分、キックに反応したエースの山本が先制トライ。しかし、四日市工業も前半16分、素早いリスタートからナンバー8上原が同点トライを決めます。
その後、互いにトライを決め10対10で迎えた後半17分、朝明はモールで押し込み最後はフランカーの玉腰がトライ。勝ち越しに成功するとその後、リードを12点に広げます。
初の単独優勝に執念を見せる四日市工業は、5点差に詰め寄ると試合終了間際。ウイングの高井が劇的な同点トライ。コンバージョンキックも決めた四日市工業が初の単独優勝で5年ぶり2回目の花園行きを決めました。
四日市工業高校の辻蓮主将は「朝明に最初のトライをとられて、ライン際でチームの雰囲気は落ち込んでしまっていたのですが、その後ですぐ自分たちがゴール前までペナルティーで進んで悪い流れみたいなものを断ち切れてプレーできたのが良かった」と勝因について語りました。

四日市工業高校渡辺翔監督は「派手なプレーとかなかなか難しいかもしれないのですが、コツコツと粘り強いラグビーをやって、強いチームとロースコアの展開に持っていって、自分たちの良さが出せるような試合ができたら」と全国大会への思いを話しています。
全国高校ラグビー大会は12月6日に組み合わせ抽選会が行われ12月27日に花園ラグビー場で開幕します。
