回復率は全国最下位 インバウンド誘客へ初の有識者会議 三重
回復が遅れている外国人観光客の三重県への誘客に向けた取り組みを検討する、初めての有識者会議が30日津市で開かれ、今後、三重県がインバウンドに特化した計画作りに着手することになりました。

日本を訪れる外国人観光客は去年、過去最高の3687万人を記録。今年は9月までに3100万人を上回る外国人が訪れていて、過去最速で3000万人を突破しました。

その一方で、三重県はコロナ禍前の2019年と比較して、外国人宿泊者の回復率は去年62%で、全国最下位となっています。

30日の会議では、三重県を訪れる外国人の6割以上が中部国際空港を利用している現状が説明され、東京や大阪などのゴールデンルートを周遊する旅行者の取り込みが不十分だとする課題などが示されました。
今後、有識者会議で県内観光の課題などを整理した上で、国や地域ごとのプロモーション戦略などを検討し会議での議論を踏まえて、三重県がインバウンドに特化した計画を作ることになっています。
