リニア中央新幹線について知事「一日も早い開業求める」
リニア中央新幹線の品川・名古屋間の開業について、29日、JR東海が開業の見通しが立っていないことを改めて表明したことについて、三重県の一見知事は、引き続きJR東海に対し、一日も早い開業を求めていく考えを示しました。
リニア中央新幹線をめぐっては去年3月、JR東海が静岡県内の工事の遅れを理由に、東京・名古屋間の2027年の開業断念を表明しています。

一方、名古屋・大阪間については三重県がJR東海に提案した亀山市内の県内駅の候補地3カ所で、昨年度からボーリング調査が実施されています。
JR東海は29日、リニア中央新幹線の品川・名古屋間の工事費が資材費や人件費の高騰などで当初の計画の約2倍となる11兆円になるという見通しを示した上で、開業時期については見通しが立っていないことを改めて表明しました。
30日の会見で、一見知事は三重県を含むリニア中央新幹線の名古屋・大阪間について「三重県は東京に乗り換えなしで行けない数少ない県の一つ。三重県の駅の開業・開通について一日も早い実現をお願いしたい」と述べました。
