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毒あり管理難しいアイゴやブダイ 「磯焼け」原因魚で新商品開発 水産加工業者らが工場見学

 地球温暖化などにより問題となっている「磯焼け」。海藻が減少して焼け野原のようになる現象ですが、三重県志摩市では12日、原因となる魚の活用などを目指すプロジェクトが行われました。

 「磯焼け」の原因となる海の藻を食べるアイゴやブダイなど、毒がある上に管理が難しい魚を用いて新商品を開発するなど、三重県では今年度から資源の活用や藻場の再生を目指すプロジェクトを始めています。

 12日は魚の処理や管理法についての知識を深めようと、志摩市にある魚の加工・製造などを行う伊勢志摩冷凍安乗工場で見学会が行われ、県内の水産加工業者や県の職員など約10人が参加しました。

 参加者たちは魚の加工や調理を行う施設や冷蔵庫などを見学し、衛生管理の方法や製造の流れなどを教わっていました。

 三重県農林水産部の中山慎也班長は「これまで個々の事業者で頑張ってきたものが、共同での販路拡大や技術情報共有など、地域全体の取り組みになってきた」とプロジェクトの手ごたえを語りました。

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