青山の風景愛した水墨画家の穐月明さん 椿や牡丹描いた53点紹介
三重県伊賀市青山の自然を愛し、2017年に亡くなった水墨画家の穐月明さんが描いた作品が、伊賀市で展示されています。
和歌山県に生まれた穐月さんは、美術大学で日本画と油絵を学びますが、その後、独学で水墨画を修得し多くの作品を残しました。
伊賀市青山の風景をこよなく愛したことから、1981年にこの地に自宅を構えて移り住み、晩年には美術館も開設しました。
今回の企画展では穐月さんが好んで描いた椿や牡丹をはじめ、四季折々の植物を描いた水墨画など53点が展示されています。
植物とともに人の営みや犬や猫、亀などの動物が描かれ、それぞれの生き物の持つ柔和さや鋭さ、穏やかさなどが表現されています。
伊賀市ミュージアム青山讃頌舎の穐月大介さんは「あるべき姿を描こうとしたのか。動物や季節の良さを感じてもらえれば楽しいと思う」と話していました。
この作品展は、4月10日まで伊賀市の青山讃頌舎で開かれています。