「必要なサポートとは何か?」 災害時に長期化する避難所生活の運営について学ぶ
一度大きな災害が起こると、避難所生活も長期にわたる事が多い中、避難所運営におけるスキルや、被災者とのコミュニケーションなどについて学ぶ研修会が、三重県いなべ市で開かれました。
研修会は、長期間の避難所生活による災害関連死を減らす事を目指し、避難所の生活環境の向上に取り組むことができる人材を育成しようと、内閣府が全国で行っているもので、三重県での開催は今回が初めてです。
3月8日と9日の2日間行われた研修会には、いなべ市内の消防団や市役所の職員などを中心に県内外から約70人が参加しました。
研修では会場のホールを避難所に見立て、避難所内の食事スペースや届いた物資を管理するスペースなど、実際の避難所運営を想定するとどんな物や情報が必要なのかを学んだほか、避難所で暮らす中で様々な悩みを持つ被災者を想定し、どのような対応や取り組みをすればその悩みを解決することができるのかをグループで話し合い、意見を出し合っていました。
内閣府の担当者は、今回の研修を通して「避難所運営が長期化した時にどういうサポートが必要かを学び、学んだ事を周りの人に伝えていってほしい」と話していました。