息子に懲役6年求刑 母親に「骨折生じるほどの暴行繰り返す」 津地方裁判所
同居していた母親に暴行を加えて死亡させたとして、傷害致死の罪に問われている被告の裁判員裁判が6日、三重・津地方裁判所で開かれ、検察側は懲役6年を求刑しました。
起訴状などによりますと、藤田好宏被告は昨年5月、自宅で母親のミサコさん(66)に対し、胸や腹などを複数回殴るなどしたほか、頭を熊手の柄で殴る暴行を加えてケガをさせ死亡させた罪に問われています。
津地方裁判所で開かれた裁判員裁判で、検察側は「被告が2016年頃から、骨折を生じるほどの暴行を繰り返していた中で起こったもので、常習的犯行の一環」として懲役6年を求刑しました。
一方、弁護側は「被告は自閉症を患っており、自分の気持ちを伝えることが苦手という特性などから周りにも相談することができなかった」として、執行猶予付き判決が相当と主張しました。
判決は18日に言い渡されます。