狩装束まとい5年ぶりに流鏑馬祭り 立烏帽子に鎧直垂で的射貫く
疾走する馬に乗りながら的を射る流鏑馬(やぶさめ)祭りが23日、5年ぶりに三重県桑名市の多度大社で行われ、大勢の見物客でにぎわいました。
古くは天下泰平の祈りをこめて行われてきた流鏑馬ですが、時代とともに変化し、多度大社では現在、五穀豊穣に感謝する新嘗祭(にいなめさい)に合わせ、毎年この時期に行われています。
23日は伝統を受け継ぐ小笠原流の射手14人が全国から集まり、立烏帽子(たてえぼし)に鎧直垂(よろいひたたれ)といった鎌倉時代や江戸時代の狩装束などを身にまとい、長さ約300メートルの馬場に設けられた3つの的に挑みました。
全力で駆け抜ける馬の上から放たれた矢が、見事3つの的を射抜くと、集まった見物客からは大きな歓声と拍手があがっていました。