「踏ん張っていた最後の糸が・・・」 地震で再建を目指す中での記録的豪雨 能登半島の現状を記録するカメラマン
今年1月に発生した能登半島地震で住民が生活再建を目指す中、同じ地域を記録的な豪雨が襲いました。「二重被災」とも言われる被災地の厳しい状況を記録し続ける、三重県伊勢市のカメラマンに聞きました。
ボランティアとして被災地へ何度も足を運ぶ加藤直人さんは、豪雨に見舞われた能登半島を訪れ、現状を写真などに収めています。
「たとえ一つでも役に立つ情報を誰かに知らせることができたら」と語り、能登半島地震が発生した約1カ月後に被災地へ入りました。「1カ月経っても、発生直後みたいだった。個人的な意見だが復旧のスピードが遅い」と話します。
元日の大地震からの復興途上にあった能登半島。しかし、9月20日から23日にかけて発生した記録的な豪雨によって、河川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ被害が拡大しました。
加藤さんは「復活しかけてたスーパーなども被害にあい、踏ん張っていた最後の糸が切れてしまった。伊勢のおいしい物を持って行って、炊き出しが終わったら飲みましょうと話していた。何でもいいから話をし気分を紛らわせてあげるくらいしか僕はできない」と話します。
大雨の被害を受け、厳しい状況に直面する人たちへの幅広い支援が求められています。