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伐採されるはずだった「引作の大楠」残した南方熊楠 研究年表や植物採取道具など紹介

 植物や動物などの研究で知られる博物学者、南方熊楠(みなかたくまぐす)を紹介する企画展が、尾鷲市の三重県立熊野古道センターで開かれています。

 博物学者だけでなく、植物学者や民俗学者として明治・大正・昭和を生きた和歌山県出身の熊楠は、粘菌の研究でも世界的に知られています。

 また、自然保護運動の先駆者とされ、明治政府による神社合祀政策に反対し、和歌山県の田辺湾に浮かぶ「神島」や、三重県の御浜町で伐採が予定されていた「引作(ひきつくり)の大楠」を後世に残しました。

 企画展では、和歌山県田辺市にある南方熊楠顕彰館の協力を受け、熊楠が遺した多くの研究資料などが展示されています。

 熊楠の研究年表や植物採取に使った道具などが並んでいるほか、樹齢1500年と言われる「引作の大楠」の、折れてしまった枝を輪切りにしたものも展示されています。

 この企画展は、11月4日まで開かれています。

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