伊勢湾台風から65年 記憶残る人の高齢化「次の世代へ伝えたい」 110人超の犠牲者出た四日市市で祈り
東海地方を中心に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風から65年となった26日、110人を超える犠牲者を出した三重県四日市市で慰霊献花式が営まれました。
1959年の昭和34年、台風15号が紀伊半島に上陸し、伊勢湾では満潮時と重なったため高潮が防波堤を乗り越えて大災害をもたらし、県内での死者と行方不明者は約1300人に上りました。
四日市市の沿岸部では110人を超える犠牲者が出て、そのうちの53人が富田一色地区の住民だったことから、この地に慰霊碑が建立されました。
慰霊式には四日市市の森市長や遺族など、約30人が参列しました。
参列者は白い菊の花をささげ、犠牲になった人たちの冥福を祈りました。
災害から65年が経ち、伊勢湾台風の記憶が残る人の高齢化も進んでいます。参列者の一人は「次の世代に伝えるためにも地元の小中学生に参列してほしい」と話していました。