「夜を徹して作業」堤防の一部が崩れた堀坂川 三重県知事と松阪市長が視察
台風10号による大雨の影響で、三重県松阪市内を流れる堀坂川の堤防の一部が崩れ、応急的な復旧作業が行われた災害現場を3日、一見知事が視察しました。
8月31日、台風10号による大雨の影響で、松阪市田牧町を流れる堀坂川の堤防が約30メートルにわたって崩れているのが見つかり、川の水が民家に流れ出ないよう土のうを積んだほか、崩れた堤防の一部を川の外に運び出すなどしました。
田牧町の52世帯101人には一時、避難指示が発令されましたが、応急的な復旧作業が完了したことを受け、2日午後6時過ぎに解除されました。
3日、三重県の一見知事が松阪市の竹上市長とともに災害現場の視察に訪れ、県の担当者や工事を請け負った業者から説明を受け状況を確認しました。
説明を受けた一見知事は、「夜を徹して作業を行い住民の安全を守ってくれた。心から感謝したい」と労をねぎらいました。
河川を管理する三重県では今後、本格復旧の工法を検討して国の災害査定を受けた上で、11月をメドに堤防の工事に着工したいとしています。
一見知事が「すぐ近くに民家があるので住民は気が気でなかったのでは。原因を究明し復旧方法を考える」と話すと、竹上市長は「堀坂川はほとんど水が流れていない。増水すると一気に水が流れる。災害査定を受けてきちんとした形で整備してほしい」と話していました。