表札の下に現金置いて2600万円だまし取られる 玄関先での被害発生したばかり
警察官や検事を名乗る男から電話を受けた三重県名張市に住む70代の女性が、現金約2600万円をだまし取られました。
警察によりますと8月21日、女性の携帯電話に警察官や検事を名乗る男から電話があり、「暴力団の薬物売買事件を検挙したら、400万円があなたの口座に入っていることが分かった」などと言われ、同じ日に検事を名乗る男から「あなたの取り調べをする」と言われたということです。
その後、「犯罪のお金が振り込まれているので、全て出金して口座残高を0にしておくことが大事。あなたの口座を凍結する。特殊捜査員が取りに行くので出金したお金を表札の下に置くように」などと言われ、女性は9月12日と20日の2回にわたって自宅の玄関先に現金合わせて約2600万円を置き、だまし取られたということです。
自宅の玄関先に現金を置いた翌日は警察官を名乗る男と連絡が取れていたということですが、3日後に突然、連絡がつかなくなったことから、不審に思った女性が24日に警察署へ相談に訪れたということです。
警察で特殊詐欺事件として捜査しています。
名張市では9月、同じく70代の女性が「あなたが詐欺の共犯として浮上している。身の潔白を証明するためには貯金を出金し、自宅前に置くように」などと言われ、同じような手口で約3550万円をだまし取られる特殊詐欺事件が起きたばかりでした。