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性犯罪や性暴力に特化した新条例制定へ 被害者だけでなく加害者の相談体制も 三重県の骨子案

 性暴力の根絶を目指し、新たな条例の制定へ準備を進めている三重県は、26日に開かれた有識者による検討懇話会で条例の骨子案を提示しました。

 県では性犯罪や性暴力に特化した新たな条例制定の準備を進めていて、学識者や医療、教育関係者14人の委員で構成する検討懇話会を6月に設置し、議論を進めています。

 冒頭、一見知事が「条例をつくり三重県だけでなく日本全体に発信することが必要。大事なのは尊厳を奪われている人たちに寄り添うこと」と話しました。

 3回目の会合となった懇話会では条例の骨子案が県から提示され、意見が交わされました。

 性暴力被害を予防するため、教育や啓発をはじめとする学校などの役割が記されているほか、被害者などの総合相談体制の整備や、再犯防止のため加害者の相談窓口設置などの基本的施策も盛り込まれています。

 委員からは「過去に被害を受けた人への支援も明記を」「子どもを守る意思表示も盛り込んでほしい」「条例を推進する上で財政措置も必要」といった意見が出ていました。

 今後、懇話会は来年2月までに中間案、来年5月に最終案を示す運びで、三重県は9月議会での条例案提出を目指します。

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