さすまたで時間稼ぎ乗客を安全に避難 テロ被害防ごうと訓練 三重・津エアポートライン
三重県津市と中部国際空港を結ぶ津エアポートラインで24日、テロによる被害を未然に防ごうと、四日市海上保安部と港の職員らが訓練を行いました。
来年、三重県で開かれる全国豊かな海づくり大会や、2年後に愛知県で行われるアジア競技大会など大型イベント開催を控える中、テロが発生した際など緊急事態の対応能力を向上させようと初めて開かれたものです。
四日市海上保安部や中部空港海上保安航空基地の担当者が、津エアポートラインの職員に対し不審者や不審物が発生した際の対応方法などを伝えました。
刃物を持った不審者に対するさすまたを使った訓練や、相手に胸ぐらをつかまれた時に身を守る訓練も行われました。
さすまたは相手を制圧するものではなく、時間を稼ぎ、乗客を安全に避難させるために使われることなど、実践的な知識を学んでいました。
四日市海上保安部の担当者は、「今回の訓練を踏まえ、今後はより実践的な訓練を行っていきたい」と話していました。