出演:
林 英哲(太鼓奏者)

上野 顯(熊野速玉大社 宮司)
辻林 浩(和歌山県世界遺産センター長)
植島 啓司(宗教人類学者)  ほか

和歌山県の熊野本宮大社・熊野那智大社・熊野速玉大社を総称して「熊野三山」と呼ばれている。それぞれの起源は2,000年以上も遡り、そのルーツは磐座や滝など、自然崇拝にあると言われている。6世紀になり仏教が伝来して以降、もともとあった自然信仰や神道と交わり「神仏習合」という形で長い間、神と仏が同居していた。なぜ、神と仏が同居するという形態が生まれたのか?日本を代表する太鼓奏者・林英哲さんが、和歌山県新宮市にある熊野速玉大社を訪れ、その謎に迫る。
毎年2月6日(旧暦正月6日)に、熊野速玉大社の摂社・神倉神社で行われる「御燈祭」。白装束に荒縄を締め、ご神火を移した松明をもって、神倉山の山頂から急な石段をかけおりる男の火祭りである。祭りに参加できるのは男子に限られ、参加者はかつて、精進潔斎の期間中は口にするものも、白飯、かまぼこ、豆腐など白い物に限られたという。その壮観さは、新宮節にも「お燈まつりは男のまつり山は火の滝、下り竜」と唄われている。一方、熊野速玉大社で毎年10月に開催される「御船祭」は、九艘の船が早さを競う水の祭礼。この「火」と「水」の祭りの日、新宮人はみな「神の子」になる。 

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