出演:
古澤 巌(ヴァイオリニスト)
辻村 修一(度会郡玉城町 町長)
小倉 肇(みえ熊野学研究会運営委員長)
伊藤 裕偉(三重県埋蔵文化センター)

熊野古道とは、紀伊半島の南部にある熊野と、東の伊勢、西の大阪、和歌山および高野山・吉野を結ぶ古い街道の総称である。これらの多くは「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年ユネスコの世界遺産に認定され、今年で登録10周年を迎える。「常若」の伊勢、「よみがえり」の熊野。互いに影響を与えながら共存している二つの聖地は、日本独自の文化を生み出してきた。昨年行われた式年遷宮によって新しく生まれ変わった伊勢の神宮から、熊野、高野山、吉野を結ぶ祈りの道を紐解くシリーズ「熊野古道」。第三話は「伊勢路を歩く 〜神宮から馬越峠へ 峠の古道を行く〜」。

江戸時代に、大ブームを巻き起こした「お伊勢まいり」。多い年には600万人(当時の人口はおよそ3000万人)もの参詣者が伊勢へと目指しました。無事、伊勢参詣を済ませた旅人たちのおよそ6人に1人は、神や仏のさらなるご加護を得ようと熊野三山へと向かったという。

熊野古道伊勢路は、徳川頼宣入府がきっかけで、田丸(三重・玉城町)から新宮(和歌山)までの街道として整備された。つまり、田丸は「参宮本街道」から「熊野街道」が分岐する、いわば熊野古道旅立ちの地でもあった。

熊野古道伊勢路で熊野三山へ向かうには、幾多の峠を越えなくてはならない。街道筋の人々は、いつの時代も巡礼者を支え、もてなし続けてきた。中には、志半ばにして行き倒れた巡礼者も多く存在したという。

今回は世界的なヴァイオリニスト、古澤巌さんが旅人となり、旅立ちの地・田丸から伊勢国と紀伊国の国境・荷坂峠や、石畳が美しい馬越峠を歩き、いにしえの巡礼旅たちに思いを馳せる。

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