●第4回 『式年遷宮の経済』
神さまの鎮まる社殿を新しく建て替え、神さまにお遷り頂く「遷宮」。
始まりは今から1300年前の飛鳥時代。内宮が690年、外宮が692年に第1回が行われたと伝わっています。
伊勢神宮ではそれを20年に1度という式年で行っているが、そこには膨大な費用がかかります。
時を越えて平成の世にも受け継がれてきた式年遷宮はなぜ続いてきたのか、誰が支えてきたのでしょうか。
俳優・石坂浩二さんをゲストに迎え、1300年の歴史を紐ときます。
石坂さんと神宮司庁広報室・河合真如室長の対談では、式年遷宮の始まりや、なぜ建て替えるのか、どうして20年なのか、そしてその精神は。
遷宮は、室町時代には戦などにより100年以上にわたり途絶えました。式年遷宮最大の危機を救ったのは何だったのでしょうか。
そして太平戦争が終わった翌年、当時神宮祭主だった北白川房子さんを総裁とする伊勢神宮式年遷宮奉賛会が発足し、全国から遷宮資金を集めました。
伊勢市観光協会の山中隆雄元会長に当時の様子をお伺いします。
また、遷宮再興を願って全国の画家が作品を寄付した経緯にも触れ、文化功労者の中路融人さんに話をお聞きします。
さらに、江戸時代のお伊勢参りを支えた御師についても取り上げます。現在調査中の旧丸岡邸を夢輝のあさんが訪問。
再現してもらった、御師がもてなしたという料理とは。
1300年の時を越えて、現代に続いてきた伊勢神宮の式年遷宮。
歴史を辿ると日本人の心が見えてきます。
[出演]
石坂浩二 河合真如(神宮司庁・広報室長) 中路融人(日本画家・文化功労者)
山中隆雄(伊勢市観光協会元会長) 夢輝のあ
[主な取材先]
・伊勢神宮内宮
・神宮徴古館
・旧慶光院