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たまには知性あふれるラブコメを! :2007年03月31日
昨年のクリスマスシーズンに流行ったドリカムの歌に、こんなフレーズがある。
♪大人の方が恋は切ない はじめから叶わないことの方が多い♪
(DREAMS COME TRUE 「もしも雪なら」より)
映画「ホリディ」も、そんな風に多くの人が感じているであろうことを前提にしているんだけど、そんな大人の恋愛をあたたかく見守り、「まぁ、とにかく頑張ってみようよ」と明るく後押ししている作品です。
アメリカ ロサンゼルスとイギリス ロンドン郊外。それぞれの街で大失恋した女性が、互いにサイト上で知り合い、家を丸ごと交換して傷心を癒そうと休暇を過ごすところから物語が始まります。
出てくる女性2人が30代独身。いやぁー、これが嫌になるほど、自分にかぶっていて。トホホ。結構、頑張ってんだけど、なんだかうまくいかない。わかる、わかる。と頷いてしまうシーンもしばしば。
でも、私、この作品で描かれる女性2人の恋愛に関するエピソードよりも、もっともっとジーンとくるシーンがありました。それは、ロスで休暇を過ごすケイト・ウィンスレット演じるアイリスと、隣人で、脚本家としてハリウッドで活躍した90歳の老人との心のやりとりを描いた場面です。歩行器でしか歩けない老人がアイリスの優しさに元気づけられる一方、アイリスが、この老人の薦める数々の映画を観ていくことで、今度はアイリスが失恋から立ち直り、イキイキとした表情に変わっていくのです。そして、最も温かい気持ちになれたのは、アイリスが、脚本家としての名声を称えるパーティに出席することを拒んでいた老人に、自力で歩けるまで訓練に付き合い、素敵なスーツを選んであげて一緒にパーティに出かけるシーンでした。
それに、出演者の4人も、キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラックと好感度抜群です。
ところで少し話はそれますが、この映画を観て、微妙な年齢な私が女性として感じたことが一点あります。私は、お肌のお手入れに無頓着な方ですが、そのわりには、けっこう崖っぷちで耐えているとも思っていたりしていたのです。でも、30を越えて、ほうれい線のシワや、毛穴のたるみを日々感じ始めていて、だからこれはもう松田聖子みたいに、ピーリングをせなあかんとも思ったりしていたわけです。
ところが、この映画に出てくるキャメロン・ディアスに、ケイト・ウィンスレットは、大きなスクリーンにくっきりとシワが映し出されているのです。でも、それが、とってもチャーミングだったりするんです。何と申しましょうか、自然体というか、シワまでも味方につけてしまったかのような感じなのです。
これを見て、「シワなんてこわくないぞ!」と一瞬明るい気持ちになったのですが、この話を一色アナにしたところ、「その人たちは、女優だからということをお忘れなく」と実に的を射たご指摘をいただきました。そうです、ケイトとキャメロンを自分と同じ土俵に捉えちゃいけません。でも、表情が豊かな女性って素敵なんだなぁと思ったりしたのでした。
ともかく、「ラブコメはどうも苦手なんだよなぁ」という人にも観ていただきたい作品です。往年の「アパートの鍵貸します」みたいな、何だか知性をある、オシャレなラブコメです。ココロに動脈硬化がある方は、ぜひどうぞ!