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今夏のオンリーワン映画 :2006年08月07日 

アジア映画のリメイクに走るハリウッド映画や、コミック・小説を映画化した邦画が溢れる昨今、こういったオリジナルの脚本で、人間の脆さや汚さ、さらに絆や希望を描いた作品を、私は待ち望んでおりました。
西川美和さんという女性監督が手がけた「ゆれる」という作品。皆さんはご覧になりましたか?
主演は、今の日本映画界において、若手の演技派俳優として必ず名前が出てくるオダギリジョーと香川照之。
故郷を離れ、東京で新進のカメラマンとして成功し、勢いにのる弟役をオダギリさんが。そして、実家のガソリンスタンドを手伝い、父とともに地味に暮らす温和な兄役を香川さんが演じています。
映画では、兄弟の間を彷徨う女性の死がきっかけとなって、これまで良好に見えていた兄弟関係がゆれ、崩れ落ちていく様を克明に描いていきます。
サスペンス風ではありますが、真実が語られることはなく、それ以上に、兄と弟それぞれの「心の動き」に焦点があてられています。
これほどまでに1シーンごとに意味のある作品はないのではないかと思えるくらい研ぎ澄まされていて、最後の最後まで緊張感に満ちています。
それに、オダギリジョーさん、香川照之さん。ある意味、もう「化け物」です!2人のギリギリまで追い込んだ演技がぶつかりあう様は、凄まじいものがあります。
ともに、これまでの出演作品での演技も素晴らしいのですが、この「きわどさ」は、史上最強レベルです!